何回申し込んでも、落選。
SNSでは当選や全通確定の報告ばかり。
とりあえず応募してるだけで、落選の文字を見ても「あ、そうなんだ」くらいの感じで、以前みたいに感情が動かなくなった。
それ、あなたが推す気持ちが冷めたのではなく、当然の心理反応なんです。
この記事では、ライブが当たらないことで生まれる「冷めた感覚」の正体と、そのあとの向き合い方について紹介します。
目次
ライブが当たらないと冷めるのはなぜ?

落選が続くと、だんだん推しのニュースを追う気力がなくなってくる。
「好きなはずなのに気持ちがついてこない」というギャップに不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
自分の熱量と感情がちぐはぐになるのには、ちゃんと理由があります。
どうして落選が「冷め」につながるのか、心理的なメカニズムを見ていきましょう。
期待値が高いほど、落選によるショックも大きい
推し活をしているなかで、ライブやコンサートはひときわ特別な体験です。
日程が発表されてから申し込みまで、ずっとわくわくしながら過ごす、その時間があるぶんだけ落選したときのショックも大きくなります。
心理学では、期待が高いほど失望も深くなる(認知的不協和)という傾向が裏付けられています。
ライブのためにグッズを揃えたり、遠征の計画を立てたりしていた人ほど、その反動は大きくなりがちです。
「楽しみにしていたぶんだけ傷つく」のは、あなたの熱量が高かったからこそ起きることです。
SNSの当選報告で「置いてきぼり感」が加速する
落選した直後にSNSを開いたら、タイムラインが当選報告でいっぱいだった……というのは、推し活あるあるのなかでも特につらい体験のひとつです。
自分だけ取り残されたような感覚、素直に喜べない自分への罪悪感、そういった感情が重なることで、推し活そのものが「しんどいもの」に感じられてしまいます。
当選した人を責めているわけじゃない、でも見ているのがつらいというモヤモヤは、決しておかしな感情ではありません。
「頑張っても無駄」という無力感が積み重なる
1回の落選と、3回・5回と続く落選では、心へのダメージの質がまったく違います。
初めのころは「次こそ!」と前向きになれても、何度も落選が続くたびに、だんだん「どうせ当たらない」「頑張っても意味がない」という気持ちが芽生えてきます。
これは心理学でいう「学習性無力感」に近い状態です。
努力や行動に結果が結びつかない経験が続くと、モチベーションを保つこと自体がむずかしくなっていきます。
冷めたように感じるのは、「推しが好きじゃなくなったから」ではなく、「心が消耗しきったから」という場合がとても多いんです。
落選後に冷めやすい人・冷めにくい人の違い
同じように落選しても、深く落ち込む人とそうでない人がいます。
これは推しへの愛の深さの違いではなく、推し活のスタイルの違いによるところが大きいです。
ライブを中心に推し活を組み立てていた人ほど冷めやすい
推し活の楽しみ方は人それぞれですが、「ライブが一番」「ライブは毎回全通」というスタイルで活動していた人にとって、落選は推し活の軸そのものがなくなる感覚に近いといえます。
反対に、配信・グッズ・SNSなど複数の接点で推しを楽しんでいた人は、ライブに落ちてもほかの楽しみ方でバランスを取りやすいため、冷めを感じにくい傾向があります。
これはどちらのスタイルが正しいということではなく、ライブへの依存度が高いほど「冷めた」と感じるリスクも高くなる、ということです。
落選回数が積み重なるほど消耗が大きくなる
先ほども少し触れましたが、落選の回数が増えるほど、心理的なダメージは単純に足し算では済まなくなります。
1回の落選は「残念だったけど次がある」で終わっても、繰り返しと続くと「自分はいつまでたっても行けないんだ」という思い込みに変わっていきます。
落選のたびに傷ついてきた気持ちは、ちゃんと蓄積しています。
冷めたように感じるとしたら、その疲れが限界に来ているサインかもしれません。
当選した人との比較が冷めを加速させる
リアルの推し友やSNSのフォロワーが当選報告をしているのを見ると、どうしても自分の状況と比べてしまいますよね。
「なんであの人は当たるのに自分は当たらないんだろう」という気持ちは、推しへの熱量とは別のところで、ファン活動そのものへの気力を削ってしまいます。
比べてしまうこと自体は自然な感情ですが、その比較が続くほど消耗も深くなります。
「冷めた」と「嫌いになった」は違う
ライブが当たらない状態が続くと、「自分は推しに冷めてしまったのかな」と感じることがあります。
でも、その「冷めた」は本当に冷めたのでしょうか?
少し考えてみてほしいのですが、推しの顔を見たとき、曲を耳にしたとき、「やっぱりいいな」「好きだな」と思う瞬間はありませんか?
あるとしたら、それが答えです。
「冷めた」のではなく、ライブという「推しと繋がれる窓口」が何度も閉ざされ続けた疲れが出ているだけかもしれません。
推し活においてライブは大きな楽しみのひとつですが、その窓口が塞がれた状態が続くと、推し活全体が遠い存在のように感じられてきます。
推し本人への気持ちが冷めたのではなく、「ライブを通じた推し活」ができないしんどさが、冷めた感覚に見えているだけということはよくあります。
申し込みのたびに一喜一憂して、落ちるたびに消耗して……という繰り返しが積み重なると、心がついていかなくなるのは当然のことなのです。
落選後の推し活への向き合い方
落選が続いてしんどいとき、無理に気持ちを奮い立たせなくてもいいんです。
「しばらくお休みしたい」「もう少し頑張りたい」など、自分の今の気持ちに合ったことを試してみましょう。
落選後の向き合い方として、自分にできそうなものを選んでみてください。
ライブ情報・当落SNSを一時的に遮断する
落選直後のSNSは情報量が多すぎて、気持ちが追いつかないことがあります。
タイムラインや当落関連のキーワードを非表示にするだけで、かなり楽になることがあります。
情報から距離を置くのは逃げではなく、自分の心を守るための選択です。
SNSの鍵垢で思いっきり愚痴る
当選報告だらけのタイムラインを見て「もう無理」と思ったら、鍵垢で思いっきり愚痴りましょう。
「なんで当たらないの」「さすがに冷める」を吐き出す場所は必要です。
きれいな気持ちで応援し続けなきゃいけないルールはないし、ネガティブな感情を一度外に出したほうが、不思議とすっきりして気持ちが戻ってくることもあります。
ただし、鍵垢であっても検索されたワードに引っかかって表示される場合があるため、個人名や他のオタクを下げるような直接的な言及は避けましょう。
別の界隈をのぞいてみる
落選が続いて気力が尽きているとき、無理に同じ界隈にとどまり続ける必要はありません。
ずっと気になっていたグループや、友達が推しているアーティストをなんとなく聴いてみる、または猫カフェに足を運んだり習い事を始めてみたりなど、軽い気持ちで別の界隈に触れてみることで、新鮮な刺激を受け気持ちが動くことがあります。
これらは浮気でも裏切りでもなく、自分の推し活の幅を広げるきっかけになることも少なくありません。
元の推しへの気持ちが戻ってくることもあるので、罪悪感は不要です!
もう当分申し込まない、と決める
「次こそ!」と思って申し込むたびに傷ついているなら、いっそしばらく申し込むのをやめてみるのもありです。
義務でも罰でもなく、自分を守るための休戦です。
当落に一喜一憂しない期間を意図的に作ることで、落選疲れがリセットされることがあります。
「また申し込みたい」と思えたときを、再開のタイミングにしましょう。
FC継続年数が当選確率に関わる場合は、加入・継続状況を見直す
ファンクラブの継続年数が、当選確率に影響するシステムを導入しているファンダムもあります。
もしまだ未加入だったり、一度退会してしまっていたりする場合は、この機会に加入・継続を検討する余地があります。
ただし、すべてのアーティストに当てはまるわけではないので、推しのFC規約を確認してみてください。
どうしても諦められないなら、同行枠を探してみる
「それでもやっぱり行きたい」という気持ちが強いなら、同行枠を探してみるのもひとつの手です。
連番で当選した人が同行者を募集しているケースは一定数あり、SNSで「(アーティスト名)同行」「同行募集」と検索すると見つかることがあります。
少しハードルが高く感じるかもしれませんが、同じ推しのファン同士なので、意外と話しやすいことも少なくありません。
ただし、やり取りする際は個人情報の取り扱いに注意しながら進めるようにしましょう。
まとめ
ライブが当たらないことで冷めるのは、推し活をちゃんとがんばってきた人ほど起きやすいことです。
期待していたぶんだけ落選がつらくて、それが何度も続いて、心がだんだん疲れていく。
それは推しへの気持ちが消えたんじゃなくて、ライブという窓口が閉ざされ続けたことへの疲労反応です。
「冷めた」と感じていても、推しの曲を聴いたときに「やっぱり好きだな」と思う瞬間があるなら、あなたの気持ちはまだそこにあります。
落選が続いてしんどいとき、無理に熱を取り戻そうとしなくてもかまいません。
情報から少し離れたり、ライブ以外の小さな推し活を楽しんだりしながら、自分のペースで推しと向き合ってみてください。
あなたらしく、楽しめる推し活をしましょう!